パリジェンヌ
【品種紹介】
パリジェンヌ(Parisienne)
もっとも人気のあるセントポーリアの一つ、キメラ(縞花)です。
元は、アメリカの故 Irene Fredette(アイリーン フレデット女史)の作出によるもので、当時は大きなグリーンハウスで、セントポーリアの交配が盛んに行われていたものに対し、フレデットさんは室内のライトの下で育てて、セントポーリアの交配を行っていました。
それで、我々の家の中で育てやすい品種も数多く作出され、中にはアメリカの大会で一位を獲る品種も数多く作出されました。
私も数多くのフレデット女史作出品種を手掛けましたが、彼女の交配種の中でも、この「パリジェンヌ」は育てにくいもののひとつではないかと思います。
元花は「Georgette」縞の花ではありません。
ピンク濃淡の(写真は見つけ次第、アップします)で、株は斑入りです。
このスポーツとして、生まれたのが「パリジェンヌ」なのです。
皆さんが「ジョーゼット」というのは、この花の元の花で、パリジェンヌの反転縞は
「ザカズ ジョーゼット(Zaca's Georgette)」というのが、正確な名前です。⬇
この話は、我々栽培歴の古い者しか知らないので、残しておくべきだと思います。
最近のパリジェンヌは、葉にフリルの少ない、赤葉のものもあります。
ストークを挿して殖やすと、縞でなくなったり、またごく稀ですが反転縞の「ザカズ ジョーゼット」が出たりします。
パリジェンヌが先に出たか、ザカズジョーゼットが先に出たのかは、私は残念ながら知りません。
どなたかご存知でしたら、是非お教え下さい。
パリジェンヌの栽培は、多湿状態で育てておられる方も多いと思いますが、その必要はありません。
ごく普通にして育てられます。
ただ、非常に育ち方がゆっくりなので、ちょっと誤解を招くのかもしれません。
パリジェンヌもザカズ ジョーゼットも大変良い花で美しい花です。
セントポーリア ファンならば、是非育ててみるべきでしょう。花を咲かせて、初めてその難しさと美しさに驚かれると思います。
入手は、その殆どがヤフオクによりますか、時折パリジェンヌの方はメルカリに出ることもあるようです。
一般の花屋さんでは入手は出来ません。
何故?
栽培が難しいので、業者さんも投げ出してしまったようです😧💦
8月14日撮影︰真夏のパリジェンヌです。
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